塞翁が馬
人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)という言葉は学校で習いましたよね。
この言葉の由来をざっくり言うと、お爺さんが大切にしていた馬が逃げてガッカリしたけど、他の馬を連れて帰ってきて、ラッキー。でも、その馬に乗った息子が落馬して足の骨を折って心が沈んだけど、怪我をしているという理由で戦争に行かされなくてよかったという話でしたね。
この言葉の意味は、”人生の幸、不幸は予測できない” と辞書にはあるのですが、僕はちょっと解釈が違うと思っています。
確かに、ラッキーだと思ったところは幸せで、アンラッキーのところは不幸ととらえられます。
でも、これだと心は上がったり下がったりの大忙しになって、安定しません。
心が安定しないのは、周りの出来事に振り回されているからであって、心の平安はありません。
この言葉から学べることは、”出来事に良いも悪いもない” ということです。
一見、悪いことが起こったと思っても、そのおかげで次に良いことがやってきたと言えるので、その悪いと思ったことが来なければ、良いことも起こらなかったということです。
この物語も、馬が逃げなかったら、息子は戦争に行っていたでしょうし、この後も永遠に良いことと悪いことの繰り返しが続いていくのは想像できるでしょう。
出来事に振り回されない考え方を身につけることで、心は平安になります。
それには善悪、良し悪し、損得で物事を判断しないことです。
でも、人生は選択だらけです。
毎瞬、さまざまな選択をしています。
では、何を基準に選択していけばいいか、ですが、それは、感覚に従うことです。
直感に従うことです。
心地よい感じがするか、そうで無いか。
頭で考え出すと、キリがないし、心が乱されます。
物事には、善悪、良し悪し、損得はない、だから直感に従う。
そうすると、結果がどうあれ、成功と失敗という概念も薄れていきます。成功も失敗も本当はありませんので。