自己犠牲

日本人にとって、自己犠牲は美徳と捉えている傾向が強いと思います。

確かに、人に何かをしてもらうと嬉しいし、助かるし、ありがたい気持ちになる。

でも、相手が自己犠牲をしてまで自分のために何かをしてくれたと感じた場合、申し訳ない気持ちになる。

これって、相手に負い目を感じさせているのだから、本当の意味で人を幸せにしている行為ではないです。

しかも、自己犠牲した方からすると、それ相応の見返りがない場合、欲求不満になる場合もある。

海外の人は日本人ほど自己犠牲をしません。特に西欧人は。

仕事に関しても、家族優先なので、基本は定時で帰るし、休暇中に上司から連絡が入ることもありません。

本当の意味での優しさとは、自己犠牲せずに人の役に立つことです。

でも、日本人は自己犠牲=美徳と教え込まれているので、自分が苦しんでナンボ、みたいな考え方をする人が多いです。特にお年寄りは。

でも、それの度が過ぎて、ブラック企業やワークライフバランスという言葉が使われるようになりました。

自己犠牲=美徳というのは、洗脳です。

支配者はそれをうまく利用しています。

子供のため、家族のため、会社のため、社会のため、国のためとか、自分以外のもののためにこうしろ、ああしろ、我慢しろって要求し、人を従わせます。

その結果、不満だらけになって、ストレスでいっぱいになって、苦しんでいるのに気がつきませんか?

僕もボランティアの経験があるので、感謝してもらえる満足感は感じました。

しかし、最終的にはストレスで辞めました。満足感よりもストレスの方が勝ってしまいました。

じぶんが楽しむためにボランティア活動をするなら良いのですが、結果を求めたり、嫌なことを自己犠牲の精神でするのは、精神的に良くありません。

自己犠牲する前に、自己満足することを優先してください。

その延長で、余ったエネルギーを他人のために使うのは、問題ありません。

いろんなしがらみがあるのはわかりますが、少しづつで良いので、もっと自分を大切にしましょう。

自分を大切にできる人が他人も大切にできる人です。

自分を大切にできない人は、他人も大切にできません。

だって、どうしたら他人が心から喜んでくれるかを知らないから。

そういう人は他人を大切にしようとしても、間違った方法をやっているので、表面的な感謝しか受け取れません。ひどい場合は反発されます。