判断しない
このブログを読んでくださり、ありがとうございます。
回覧板に、小学校の校長のメッセージが載せてありました。
どんな子供に育てるか、というスローガン。
考える子、優しい子、正義感が強く良い悪いの判断ができる子、我慢強い子、とか。
数年前にこれを見ていたら、まぁ、普通だと思っていたでしょう。
でも、今はこれを見て、そうではないんだけどなぁ、という感じ。
考えるのは良いんですが、それと同時に感じることも大切にしないといけませんが、感じるままに行動せずに、頭で良い悪いを考えろってことですね。
正義感が強く良い悪いを決めてしまう癖が着くと、誰にでも優しくはなれません。
間違った方に厳しく、正しい方にだけ優しくなります。 自分の仲間にだけに優しいとか。
我慢強いからストレスが溜まって、辛くなります。
我慢を強いられるのが前提なので、それに耐えかねて不良が生まれます。
むしろその方が健全かもしれません。良い子になろうとして我慢強くなると、そのうち心が病む可能性は高くなると思います。
いちいち良い悪いを判断し、世の中の出来事や他人を良し悪しで振り分け、悪と判定したものは受け入れないことを当然と思い込んでいます。 それどころか悪を滅ぼそうと思っているかもしれません。
でも、悪があるから正義があって、正義があるから悪があって、片側だけを消滅させることはできません。
磁石のN極とS極のようなものです。
棒磁石を半分に切っても、N極かS極だけにはなりません。二極でセットです。この世界のものはみんなそうです。
でも、正しい方と間違った方を区別して生きていると、それが辛さの原因になります。
たとえ辛くても、みんなと同じことをしていると安心します。だから、頑張っても我慢しても大した成果はないと分かっていても、人生ってそんなもんだ、死ぬまで頑張り続けるしかないと、多くの人は考え方を変えることをしません。
もし、考え方を変えて、何とか今までの人生の流れを変えたいなら、価値観、固定観念、判断基準を手放し、いちいち良い悪いの判断をしないようにすることです。
とても難しいですが、毎日、感じたことをちゃんと感じきれば、どっちでも良かったことが分かってきて、良い悪いの判断をしなくなります。スポーツと同じで、これも練習で上達します。
そうなると、嫌いな人も減っていきます。嫌いな人と会う機会が少なくなってきます。心地悪いものが減っていきます。
判断するから悪いものと認定されることや人が現れ、それを問題と呼びます。
悪いと判定されたものも、違う角度から見ると、そうでもなかったということはよくあります。どっちでも良かったんだとわかります。
みんな好き勝手に暮らすのが一番なのです。好き放題にしたら、世の中おかしくなると思うかもしれませんが、ストレス前提の世の中だからおかしくなるのです。
好きなことをして満足感があれば、悪いことをわざわざする必要はありません。
不満があるから、その思いを外にぶつけて、人に迷惑をかけます。
強制的に嫌なことをさせられるから、ストレスになります。そして、それを我慢するのが正しいことだと教え込まされています。それは支配する立場の人にとって都合がいいからです。
だから、これまでの素晴らしい奴隷を作るための常識を覆して、みんなが好きなことをして、満足して暮らせば、自然にストレスが少ない世界になります。
でも、世の中全体の価値観はなかなかひっくり返りません。まずは自分の価値観を変えるところからはじめましょう。そのうち、自分の周りの状況は絶対に変わりますよ。