善悪

”物事には全て善悪はありません” と聞いて、どう感じますか?

そんなことあるわけないですよね、普通に考えれば。

いじめる方が悪い、悪口を言う方が悪い、裏切った方が悪い、盗んだ方が悪い、色々ありますね。

でも、そうなった原因、そうしてしまった原因はあるのです。

テレビでも犯罪や不倫のニュースを取り上げて、一斉にみんなで悪者を叩く行為がありますよね。

悪いことしたんだから、叩かれて当然、批判されて当然と思うのが普通でしょう。

でも、そうなった原因については誰も話しません。

生活環境が悪かったからとか、浅い考察はするでしょう。でも、深く検討しないので、同じようなことは起こり続けます。

そもそも批判すると言うのは、ストレス発散でもあるからです。

”人の不幸は蜜の味” と言いますが、その通りです。

自分より不幸な人を見つけたり、人を貶めて自分をより高い位置にすることで、優越感を得ます。

優越感で幸せを感じている人は多いと思います。

でも、これは不幸もセットです。

自分より上の人を見ると、劣等感を感じます。

優越感と劣等感は表裏一体なのです。

永遠に優越感を感じることは不可能です。

話は戻って、善悪と言うのは、自分から見て善の考え方や行動に対して、その反対のことをする人が悪と認識しているだけです。

自分が正しければ、自分と違う意見を言う相手は間違っている、と言う認識です。

また、善悪は常識というわけがわからないもので、これが善、これが悪と定義されているだけです。

究極の悪と言えば殺人だと思いますが、戦争時は褒められますよね。

人を殺してはダメなのに、牛や豚を殺しても良いんですか? 命があるものですよね。

食料にするから良いんですか?

ならば、犬も食料にするなら殺して良いんですか?

こんな議論をすると、結論が出ませんね。

それは物事を善と悪に分けようとするからです。

これは学校教育でそういう思考パターンになるように洗脳された結果です。

正解があれば、それ以外は間違い。

ウルトラマンや仮面ライダーは正義で怪獣やショッカーは悪。

本当は善も悪もないんです。

子供の頃、仮面ライダーは好きでしたが、ショッカーにも家族があって、朝、「行ってくるよ」と出かけたショッカー隊員が、夜に家に帰って来なかった時、その子供はどう思うんだろう?って考えたことがあります。

善悪、良し悪し、損得、いつもこれらを判断しながら生きていると思いませんか?

善悪、良し悪し、損得は無いです。

あるのは自分の感覚に合うか合わないか、だけ。

自分らしく生きて、ストレスが減っていく人生を送りたいなら、批判につながる判断をやめていくことです。

急には無理ですが、意識を変えて、練習すれば、できるようになってきます。