長生き

このブログを読んでいただき、ありがとうございます。

長生きするために生きているんでしょうか?

死ぬのが嫌だから、怖いから、それが当たり前になっているという感じでしょうか?

死なないために生きているんでしょうか?

人は例外なくいつかは死にます。

その制限時間の中で、制限時間を少しでも伸ばそうとしているのでしょうか?

その制限時間が少しでも伸びていけば、幸せなんでしょうか?

その制限時間を少しでも伸ばすためにお金を儲けているのでしょうか?

きっと、それだけではないですよね。

その制限時間の間にできるだけ幸せになりたい、できるだけ幸せな時間を過ごしたいと思っていますよね。

でも、実際はどうでしょう?

苦しい時間って結構長くないですか?

幸せを感じる短い時間のために長い長い苦しみの時間を過ごすんでしょうか?

人生とはそういうものだと言う人はたくさんいます。それが普通でしょう。僕もこれまで、何回も聞いてきました。

考え方は人それぞれでいいのですが、生きるということについて、ちょっと立ち止まって考えてみてはどうでしょう。

幸せな状況になるから幸福感を感じるというのは当たり前ですが、そういう場合、その状況にならないと幸せに感じないということでもあります。

なかなかそんな状況にはなりません。

そうではなく、日々の生活の中の普通のことが幸せだと気づくと、毎日幸福感は味わえます。

例えば、病気や怪我をすると、健康な状態の有り難さを実感します。

毎日そういう幸福感を感じれるようになると、長生きに執着することもありません。

実際は、幸福感を感じられないからこそ、長生きすることに執着するのでしょう。

長生きを目指す生活の中で殺伐とした感覚を味わうのも、そのうち、日々の小さな本当の幸せに気づくためのプロセスなのかもしれません。

生きるために生きる、生きるためにお金や権力に執着している感覚がある時は、心に余裕がなくなって、幸せどころか、辛さを感じることが多いように思います。

お年寄りを見て、ああなりたいと思う若者はどれほどいるのでしょう?

今のお年寄りは、戦後の貧しい時代から頑張って、物質的に豊かになることが幸せになることだと信じ、日本を復興してきた人たちです。それはすごいことだと思います。

そして、バブルも経験したことで、お金や物、権力や名誉への執着は強い人が多いとも言えます。

若い人にとっては、生まれた時から生活に必要なものは揃っています。

だからこそ、心の満足感というか、心の豊かさを大事にしたいと思う人が多くなっているのだと思います。

物質的な幸せでは心は満足できないということです。

年配の方からすると、欲張りに思うかもしれませんが、これは幸せへの意識がステップアップしたということです。

若い人が入社してもすぐに会社を辞めていく現象も、そういう価値観の違いからだと思います。

それが良いとか悪いではなく、時代の流れです。

今は物質的な豊かさよりも精神的な豊かさが大事な時代に移ってきているということです。

お金や権力に執着している人は、それに気がついて、時代の流れに乗った方が、平和な世の中になるということを学ぶ必要があるのではないかと思います。

でも、何十年もかけて作り上げた頑固な価値観はそう簡単には変えられません。

若い人も、お年寄りもお互いが生きてきた時代の違いを理解することが必要です。

その中間にいるのが、40代50代の僕たちです。

僕たちが価値観の転換点の真ん中にいます。

これまで通りお金や権力に執着した世界のまま長生きしたいのか、そうではなく、心の豊かさを大事にして長生きしたいのか、を選択していく立場にある人たちです。

この意識の多数決で世の中は動いていきます。

だから無意識に生きていると、当然今のまま流されて、お金や権力に執着する世の中が続くということです。

それが悪いことではないですが、それはちょっと嫌だと思う人は、覚悟を決めて、自分の道を選びましょう。

40代50代の人がどういう選択をするかが、今後、日本がどういう社会になっていくのかを決める鍵となるでしょう。