性格
自分の性格は好きですか?
人の性格は、生まれ持った部分もあるのだけれど、心の苦しさの原因になっている部分は、子供の頃の経験からできています。
トラウマであったり、親や学校での教育であったり。
子供の頃は親なり、その代わりになる人であったり、誰か自分より年上の人に助けてもらわないと生きていけません。それは本能でわかっています。
なので、子供は親の機嫌をしっかり見ています。特に母親の。
母親には嫌われたくないのです。もしお世話してもらえなくなると、命が危険にさらされると思い込んでしまうから。大袈裟ではなく、自我(エゴ)は、これぐらいの勢いで自分の身の危険を回避しにいくのです。
例えば、ミルクをこぼして、ひどく叱られた記憶がある人は、失敗を過剰に恐れるようになります。
何か、母親に否定されるようなことがあれば、もうそれは絶対に回避しないといけないと思い込みます。
でも、子供ならミルクをこぼしても当然と思っている親は叱らないでしょう。そうして育った子供は、多少の失敗は恐れないし、大きくなって学校の先生に叱られたところで、あまり気にしないでしょう。
親が心配症であれば、子供は親に心配をかけたくないので、本当のことを話さなくなるでしょう。
心配をかけることは、自分をお世話してもらう上でマイナスと捉えてしまいます。
これらの傾向は、大人になっても変わりません。これらの価値観を手放すまでは。
トラウマを解消し、子供の頃の経験からくる感情を手放すことで、性格は変わります。
特に親との関係が悪い人は、子供の頃の親とのやりとりを思い出し、自分にどんな価値観が植え付けられたかチェックし、それを手放すことで、苦しさがなくなっていきます。
親はその親から、同じようなことをされてきたのです。
だから自分の子供に同じように接してしまうのです。その方法しか知らないから。
先祖代々引き継がれた苦しさです。
今、あなたが自分でその負の連鎖を断ち切ることができるのです。
そして、自分のことが好きになれます。