本当の幸福感
本当の幸福感という題名にしましたが、本物があるということは、偽物があるということです。
偽物の幸福感というのは、「五感の喜び」です。
「やったぜ!ウェーイ!」って感じ。
わかりやすいのが、試合とかで勝った時の喜びです。
当然、勝ったら嬉しいのは当たり前。それのどこが悪いの?って思いますよね。
悪くはないのですが、それは一瞬、刹那の幸福ということが言いたいだけです。
勝った瞬間は嬉しいけれど、その嬉しさは一生続きません。
次の瞬間からまた新たな勝負に向けて努力しないといけません。
努力したからといって勝てるわけでもありません。
永遠のマウンティングの世界です。
こういう幸せや辛い思いをするのが人生であり、そんな世界が大好きな人はそれで構いません。
でも、ストレスが発生するのは事実です。
では、本当の幸せとは何なのか?
それはリラックスした時に感じる、ほわっとした至福感です。
何かがないと味わえないものではなく、何もなくても味わえます。
だから、24時間それを味わうことも可能です。
自我の邪魔がなければ。
これは悟りの境地と言ってもいいかもしれません。
そう言うと、そんなの無理だって思いますよね。
そんなことはないと思いますよ。
リラックスした時の感じは誰でも味わえます。
それを邪魔する自我、つまりは思考を止めればいいんです。
それが無理だと思いますよね。
それは練習でできるようになってきます。
思考は何をしているかというと、自我が無くならないように、過去の嫌なことや未来の心配事を思い出させて、価値観や判断基準を使って判定し、良い悪いの感情がグルグル頭の中でループするようにしています。
ということは、価値観や判断基準が変わったり、無くなれば、思考が活躍しなくなるということです。
生きるためには自我の思考が必要ですが、それが必要でない時も働きすぎる状況になっています。
価値観を変えれば、過去に起こった嫌な出来事に対する感情も変わります。
言い換えれば、過去は変えられるということです。
輪廻転生があるとするならば、人間は誰しも、最終的には悟りの境地を目指します。
そっちが本当の幸福ですから。